| 第12回 バブル時代 サーキット編 U |
サーキットに到着して間もなくA’も到着した。どのように声をかけたら良いか迷ってしまう。脳裏の片隅には「どんなプレーをしたのか。。」そんな状態を知ってか知らずか第一声はA’の口から飛び出した。「早かったね」。。この一言が更に私を錯乱させた。もしかして昨夜自分達の声も聞こえていたのか。。。彼女の口をふさいでおくべきだったか。。。私は無難に「疲れちょったきい」と照れながら言った。A’は何を言っているのかと不可解な目で見つめた。しまった普段、冷静沈着な歩くコンピューターを自負している私とした事が。。。私の彼女から愚か者いや汚れとも思える発言が飛び出した「いっつも早いで・・」バカである。更に混乱した。当時火曜サスペンスファンの私は深読みしてしまった。サスペンスでこのパターンはA’と私の彼女はグルだ。動機は・・・保険金かいやカッコ良すぎる私に対しての嫉妬か、、、
そうしているとダチピロシが「練習走行はじまるぞ」と声をかけて来た。天はいやダチピロシは私を見捨てなかった。急いで車両を点検し、まずA’がコースに出て行った。練習走行は30分なので15分経過した頃、A’が帰って来た。「なかなかはやいで」笑いながら言った。はやい。。。クソー日本人の平均は友達から3分と聞いた事がある。確かにひいきめに見ても昨日は30秒だった。だがそれが私の人格を否定するものではないと確信している。
とりあえず車に乗りコースへ飛び出した。初めてのサーキット走行、ドキドキものだかなり乗れている間隔だが他の車両には抜かれる、又、抜かれる。BMWのATのおばちゃんまでに抜かれた!!どうだ見た事かはやいのは「お前達ではないか!!」当時、私は心神喪失状態だったのだろう。
15分の走行が永遠の時間のように感じた。そうこうしているうちにブレーキがおかしくなって来た。フェードかいやブレーキオイルのペーパーロック現象だ。ブレーキオイルが沸騰してブレーキが効かなくなる現象だ。急いでコースを出なくていけない。。。しまった!!どこから出て良いかわからない。言うまでもなく当時ナビはない。みなさんも経験があると思うが大便がそこまで出そうになっているが高速道路で車を止めれないそんな状態だ。キョロキョロしながら走っているとコースに出た通路を発見!!そこから出てしまい周囲のヒンシュクをかってしまった。背に腹はかえられない。
ダチピロシが走って来た。「どうした」「ペーパーロックや熱い走りに耐えれんかったがやろう」ダチピロシ「サイドブレーキひこずりながら走ったか?」「・・・・・」
私の彼女は耳元で「はやい・・はやい・・はやい」とつぶやいている。大人になったら絶対に訴えてやる。。。
A’と一緒にブレーキオイルを交換していよいよレース本番である。この時、2人を襲う悪夢のような結末を誰が予測出来ただろう。10代後半、初夏の物語である。
バブル時代 サーキット編 最終章に続く。
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